日本での通俗
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/11 21:18 UTC 版)
「天国、地獄」という図式を前提とした上で、"地獄には閻魔がいて生前の罪を裁く"とする考え方も民衆の間にはある。これは、インドで生まれ、中国の民衆によって脚色され、後に日本の民衆にも広まった考え方であるが、あくまで通俗的なものであり、真面目な仏教の概念ではない。しかしながら例えば天台宗も閻魔などによる死後の裁きなどがあるという「通俗」は支持しており、輪廻転生的な世界観とも矛盾するものではない。 日本において支配的な宗教である神道及び仏教には本来「天国」という用語は無い。しかしながら日本人が故人について語る時、「天国の誰々」と呼ぶことはあっても「極楽の誰々」「黄泉の誰々」とは滅多に言わない。改まった語法として「泉下の誰々」があるが、これは黄泉から来た言い回しである。
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