日本での近年の問題
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/08/29 16:13 UTC 版)
以前は衛生害虫を研究する大学は豊富にあった。しかし、研究費の削減や重要性の認知低下にともない研究室の数は減少し、現在ではほとんどない。平成26年、東京都でデング熱の発症者が発見された。感染者は、東京の代々木公園内で感染したとされ、急遽代々木公園周辺で専門家の指導の下、対策に乗り出した。しかし、国内における研究者の数が極端に減っており、対策は難しくなっていた。近辺の公園にも波及していたが、初期段階であったが故になんとか食い止めることが出来た。少しでも遅れていば、全国への感染は止まらなかったと考えられている。国内の研究者の減少が非常事態に対応できなくなっていくのではないかということが認識されたが、依然、衛生害虫を研究する研究機関は少ない。
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