新型コロナウイルス(COVID-19)患者での使用
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/06 05:55 UTC 版)
「体外式膜型人工肺」の記事における「新型コロナウイルス(COVID-19)患者での使用」の解説
2020年2月初旬から、中華人民共和国の医師はSARS-CoV-2感染(COVID-19)に伴う、急性ウイルス性肺炎を呈する患者の補助的対症療法として、換気後でも、血中酸素化レベルが低すぎて患者を維持できない場合、ECMOを利用している。 最初の報告は、患者の血中酸素飽和度を回復し、ECMOが利用された重症例の約3%の死亡率を、低下させるのに役立つことを示している。日本では、重症呼吸不全患者に対して行われる呼吸ECMO(後述)について、2020年2月27日に続いて3月24日に第2版の基本的注意事項が出されている。ECMOの適応は、 慎重かつ総合的に判断 COVID-19 への ECMO 治療はかなりの人員と労力が必要 PEEP 10cm H2O、P/F<100 で進行性に悪化する場合はECMOを考慮 であり、高圧での人工呼吸を長期間(約7日間)行った後のECMOは非常に予後が悪いとしている。また、ECMOの禁忌は、 不可逆性の基礎疾患 末期癌 慢性心不全、慢性呼吸不全、その他重度の慢性臓器不全の合併は予後が悪い 年齢 65-75 才以上は予後が悪く、一般的には適応外 としている。 2020年4月25日集計で、これまでのCOVID-19による重症呼吸不全ECMO治療患者109名中、離脱(回復)46名、治療継続中44名、死亡19名。
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