新制度派
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/04/08 07:11 UTC 版)
「シカゴ学派 (経済学)」の記事における「新制度派」の解説
「新制度派経済学」および「法と経済学」も参照 ロナルド・コース(1991年ノーベル賞受賞)は論文「企業の本質」(1937年)において、従来の新古典派経済学が見落としていた取引費用概念を発見し、この発見により、なぜ経済システムには市場だけでなく企業や法制度が不可欠なのかを分析できるようになった。こうしたアプローチは「新制度派経済学」と呼ばれ、今日では「内部組織の経済学」、「非市場組織の経済理論」、「契約の経済学」などに引き継がれ、新分野の発展と展開を促している。また、コースの論文「社会的費用の問題」(1961年)は、法学者グイド・カラブレイジの「危険分配と不法行為法に関する若干の考察」(同じく1961年)と並んで、法と経済学と呼ばれる分野の起源とみなされている。コースはシカゴ大学教授に就任した1964年に「法と経済学」初の専門学術誌『ジャーナル・オブ・ロー・アンド・エコノミックス』の編集長となり、法と経済学の普及と発展に尽力した。新制度派は今日ではシカゴ学派の一派と捉えられることもある。
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