新たなる旅立ちと帰還
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/16 02:27 UTC 版)
「ロード・オブ・ザ・リング/王の帰還」の記事における「新たなる旅立ちと帰還」の解説
力の源泉であったサウロンが滅びたことで共に闇の勢力は滅び、フロドたちもガンダルフと鷲の王グワイヒアによって救出された。その後、アラゴルンはゴンドールの王として即位し、ミナス・ティリスに王が帰還した。その戴冠式を祝おうと、式に出席したフロドら4人のホビットであったが、アラゴルンは「礼を言うべきは我らの方」と、その場にいたすべての人間が頭を垂れ、4人の“勇者たち”に感謝の意を示した。そして式典には、生気を取り戻したアルウェンも駆け付けたのだった。そして旅の一行は解散となり、フロドたちは故郷のホビット庄に帰還し、旅立つ前の平穏な生活を取り戻したかに見えた。 だが、すべてが以前のままではなかった。サウロンとの戦いからしばらくの時が流れ、サムは結婚し、メリーやピピンも平穏な生活を取り戻した。しかし指輪の運び手であったフロドについては、アングマールの魔王から受けた肩の傷跡は、中つ国では完全には癒えることはなかった。変わってしまったものは元に戻ることはなかった。ビルボがかつての旅を記した『ホビットの冒険』と、それを引き継ぎ自らの旅を書き上げた『ロード・オブ・ザ・リング』を書き終え、全ての使命を終えたフロドは、ビルボ、ガンダルフ、そしてエルロンドとガラドリエル夫妻らエルフたちと共に、神の国・ヴァリノールへと船出し、この中つ国を(つまりは現世を)去ることにしたのだった。ガラドリエルは言う、「これからは人間の時代です」と。 ヴァリノールから、中つ国へ戻ってくることはできない。「ありがとう、サム。今までよく仕えてくれた。これからは家族に仕えてくれ」それが、旅立つフロドのサムへの別れの言葉だった。 そして、サムが妻子の待つ我が家へと帰還し、映画は幕を閉じる。
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