文民政権樹立への道
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「2019年スーダンクーデター」の記事における「文民政権樹立への道」の解説
その後、暫定軍事評議会と民主化勢力『自由・変革同盟』は民選による文民政権樹立のための移行期間を3年と定め、新たな議会は定数300議席とし、そのうち約3分の2をデモ実施勢力から、残りをそれ以外の政治勢力から選出することで合意したが、5月20日から交渉が中断。6月3日には座り込みを続けるデモ隊に対して軍部が発砲し30人以上が死亡、『自由・変革同盟』は交渉中止を宣言した。暫定軍事評議会は6月4日、『自由・変革同盟』との合意を破棄し、9カ月以内の選挙実施を決定した。この事件を受け、アフリカ連合の平和・安全保障理事会は6月6日、文民政権発足までスーダンを加盟資格停止とすることを決定した。その後、エチオピアとアフリカ連合の仲介を受け、7月3日に暫定軍事評議会と民主化勢力の交渉が再開。7月5日に、軍人5人、文民6人から成る新たな統治機構の樹立で最終合意し、そのトップはまず軍人が1年9カ月務め、その後文民が1年6カ月務めることでも合意した。8月15日、自由・変革同盟は新たに樹立される暫定政権の首相に経済学者のアブダッラー・ハムドゥーク(英語版)を指名。8月17日、暫定軍事評議会と自由・変革同盟は3年3カ月間の暫定政権で共同統治を行い、2022年に選挙を実施することで最終合意し、暫定憲法に調印した。8月21日に新たな統治機構・最高評議会が発足し、11人のメンバーが宣誓したほか、ハムドゥークが首相への就任宣誓を行い、新政権が発足した。
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