整理の基本方針と効果
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/05/01 01:17 UTC 版)
「タイムライン (防災)」の記事における「整理の基本方針と効果」の解説
タイムラインの構成内容のポイントは、発生の前提視・いつ・誰が・何をする、の4点である。前もってどのような状況の時にどのような災害が発生するかを想定し、各防災行動主体で共有した上で、場合によっては行動主体の間で協議・調整し実施主体を明確にする。 その際、台風の上陸や堤防の決壊などの災害発生時刻を「ゼロアワー」(基準点)として設定し、防災行動に必要な時間「リードタイム」も定める。タイムラインは、ゼロアワーからさかのぼってどのタイミングで個々の防災行動を取るかを決め、同時に事象がどのように進行していくかも整理する。 災害時に各機関が取るべき行動は膨大な量になり、時に連絡の行き違いや役割分担が不明確なため、災害対応が不十分だったり、実際の現象に対して整合がとれなかったりすることがある。タイムラインではどの行動主体が、どのタイミングで具体的にどんな行動をとるかを整理するため、こうした不十分・不整合を減らせると期待される。またタイムライン導入の助言活動を行っているCeMI環境・防災研究所の松尾一郎副所長は「策定する中で関係機関同士の顔が見え、協力意識が強まることにもつながる」効果を指摘している。さらにタイムラインは事後に実際の防災行動を検証する際にも参照できる。
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