数学ソフトウェアの進化
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/26 01:00 UTC 版)
「数学ソフトウェア」の記事における「数学ソフトウェアの進化」の解説
従来は主に数値解析と数式処理の分野が重要な位置を占めていたが、他のものも広がりを見せている。電子計算機が現れる以前の(数値的)解法が電子計算機の出現によって、広く用いられるようになった例のように、電子計算機の発明以前にあったアルゴリズムなどの有用な数学的知見が数学ソフトウェアの開発に寄与した一方で、(ムーアの法則に見られるような)処理能力 (コンピューター)(英語版)の増大によって、従来では別物だったアルゴリズム、処理方法が統合されて、(例えば数値解析と統計学が組み合わさったようなデータ同化などの)新しい手法が逆に広い意味での数理科学ないし応用数学の発展を要請している。TeXやMathMLなどの数学的な情報の表現方法の進歩は、(数学の体系が矛盾しているかどうかという問題とは別に)従来の単なる数式処理言語を真の数学処理言語へと進化を促すだろう。そして汎用的な数学ソフトウェアの普及の一方において、特殊な問題を扱う、いわば一芸ソフトのような数学ソフトウェアもプラットフォームの標準化が進む環境に適応しつつ生き残るだろう。そうして数学ソフトウェアの多様性は維持されていくだろう。
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