教育長襲撃事件
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/25 15:04 UTC 版)
「大津市中2いじめ自殺事件」の記事における「教育長襲撃事件」の解説
事件に対する教育長の対応に腹を立てた埼玉県の男子大学生(当時19歳)が、8月15日午前7時50分ごろ大津市役所別館2階の教育長室で、教育長をハンマー(長さ約30cm)で襲う事件が発生した。男子学生は針金で教育長の首を絞めようとしたが駆けつけた職員らに取り押さえられた。教育長は頭部骨折や顔面打撲で3週間休職した。男子大学生は殺人未遂容疑で逮捕され、8月31日から12月10日まで大津地検に鑑定留置された。この事件に対して、「よくやった」「教育長は殴られて当然だ」「(教育長は)殺されればよかったのに」とする襲撃支持の意見が大津市教委に16,000件も殺到した。この大学生について大津地検は2012年12月14日、殺人未遂と建造物侵入の非行事実で大津家裁に送致した。大津家裁は同日、男子学生を2週間の観護措置とすることや、事件をさいたま家庭裁判所に移送することを決めた。その後、大学生は自主退学し、中等少年院に送致された。 なお、被害に遭った教育長は12月24日付で退任した。教育長は退任を前に12月20日に開かれた教育委の定例会で「このようなときに退任をさせていただくことは心苦しく思っております」と挨拶した上で、対応について「遺族からそっとしておいてほしいと申し出がありましたが、直ちに調査に取り組むべきだった」と陳謝した。また、「警察の捜査や第三者調査委員会の調査、民事裁判が継続され、全容が解明されると思っています」とも述べた。また自身の今後については「第三者委の経過を見守り、裁判の結果をしっかり受け止めたい」と話した。定例会では、いじめ対策の担当者を市内の各小中学校に置いた9月以降、いじめの認知件数が小学校で41、中学校で33と大幅に増加したことなどが報告された。
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