放置自転車の行方
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/01 01:01 UTC 版)
放置自転車の半分は返却されるほか、4分の1は廃棄されるが、残りは売却されたりリサイクルされる場合もある。リサイクルを実施しているのは273市町村で、リサイクルされた自転車は196,026台(2008年)に及ぶ。うち日本国外への譲渡は41,917台で、NGOなどを通じて開発途上国に贈与する事例もある。放置自転車の売却は159市町村で行われており、483,790台(2008年)を売却した。ただし、売却額は放置バイクと合わせても約3億7,100万円で、1台当たりの平均値は数百円程度に過ぎない。売却は自治体のバザーやイベント、競売などでも行われている。 現状、放置自転車が保管所で一定期間預けられていても、近年では自転車の低価格化が進んでいることから、自転車保管所までの交通費、保管費用等を支払うことを計算すると、新規で安いものを買ったほうが良いという考えもあって、地域によっては所有者が引き取りに来ない割合が高いところもある。 特徴的な事例として、以下のようなものもある。 新潟市では、回収された放置自転車を、シルバー人材センターが整備し、市民が主体となるNPOが運営するレンタサイクルに提供している。 箕面市では、環境整備課リサイクルセンターの市民工房に自転車を持ち込めば、回収された放置自転車から部品を取りはずし、自分の自転車を修理することができる(部品だけの持ち帰りは不可)。 大阪市は、東日本大震災に対する物資の提供の一環として放置自転車を提供している。
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