放射状角膜切開術
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/07 16:47 UTC 版)
放射状角膜切開術(RK)は近視の外科的治療法の一つであり、車輪のスポークのような放射状の切開を角膜に入れ、角膜の形状を変化させるものである。近視の治療法として行われたが、現在ではレーシック LASIK 等にとってかわられた。不幸なことに、レーシックは円錐角膜には用いることができない。ただでさえ菲薄化した角膜中央部に更に損傷を与えるからである。例えばドイツでは、円錐角膜患者へのレーザー治療は違法である[要出典]。 同様の理由から、円錐角膜での放射状角膜切開術は一般的には用いられない。しかしながら、あるイタリアの医院では非対称な放射状角膜切開術の変法を用いてある程度成功したという。ここでは、切開は特定の扇状部位にのみ行われた。角膜厚測定器(訳注: 超音波で角膜の厚さを測定する装置)によって角膜の厚さを予め測定し、その厚みの70-80%の切開を入れた。※このイタリアの論文は1997年とかなり古いものであり、RKは現在、円錐角膜治療としても屈折矯正手術としてもほぼ行われていない。
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