改行の数値表現
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/03 05:57 UTC 版)
多くのシステムでは、改行コードを1つまたは連続する2つの特殊文字で表している。 ASCII文字コードに基づくシステムでは、CR(復帰、0D(16進))、LF(改行、0A(16進))、またはCR+LFで表している。LF: UNIXやUnix系のシステム。Linux、Chrome OS、AIX、Xenix、macOS、BeOS、Amiga、RISC OSなど。 CR+LF: CP/M、MP/M、MS-DOS、OS/2、Microsoft Windows。 CR: コモドールによるシステム、Apple IIファミリ、Mac OS(バージョン9まで)、OS-9。 Unicodeでは、CR(U+000D)とLF(U+000A)に加えて、「次の行」(next line)を示すNEL(U+0085)、行区切り文字(line separator)を示すLS(U+2028)、段落区切り文字(paragraph separator)を示すPS(U+2029)が提供される。 EBCDICシステム IBMのメインフレームシステムでは主にNEL(Next Line、15(16進))を改行コードとして使う。EBCDICはCRとLFと呼ばれる制御文字も持つが、これらはASCIIにおけるCRとLFとは値が異なる。また、NELに対して異なる値を割り当てたEBCDICの亜種も存在する。なお固定長のデータセットでは、通常は改行コード自体が不要なため使用されない。 OpenVMSはレコードベースのファイルシステムを使用しており、テキストファイルの各行を1レコードとして保存する。保存する際は改行コードは記録されないが、アプリケーションから読み込まれる際に自動的に行終端記号を付加する機能がある。 インターネット上で用いられる、テキストによって情報をやりとりする通信プロトコルの多く(HTTP、SMTP、FTP、IRCなど)はプロトコルレベルでCR+LFコードを用いるよう要求しているが、アプリケーションはLFコードにも対応することが推奨されている。これは初期のインターネットサーバの多くがDEC機によって構成されていた名残である。
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