擾乱との関係
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/05/30 14:50 UTC 版)
中緯度上空を流れている偏西風は気圧の谷で遠心力により、渦の外側(高圧側)に盛り上がった流れになる。その速度は気圧傾度力が一定の場合、最も遅くなる(傾度風を参照)。故に、偏西風が減速する谷の西部(上流)では気流が滞り密度が大きくなり地上に高気圧を発生させる。他方、加速する谷の東部(下流)では発散し密度が小さくなり、下層に低気圧を発生させる。また、温帯低気圧の西側の寒気移流、東側の暖気移流が上層のトラフ、リッジを強めることになり、この相互作用により擾乱が発達する。また、中心に寒気が存在するため、主に暖かい海域に差しかかると第2種条件付不安定(CISK)により、極低気圧が発生、発達することがある。
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