搭乗券の電子化
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/09 22:10 UTC 版)
航空券の電子化に続き、搭乗券の電子化(ペーパーレス化)も進められている。「モバイル搭乗券」と呼ばれることが多く、2006年頃から世界的に増加しつつある。海外では主に携帯電話の画面が、日本ではFeliCaが搭乗券の代わりになる。事前にオンラインチェックインを済ませ、空港に着いたらそれらを保安検査場や搭乗口の読み取り機にかざすだけで搭乗でき、搭乗手続きが省略できる(国際線の出国手続きは当然必要である)。受託手荷物についても専用のカウンターが用意されている場合が多い。 KLMオランダ航空とエールフランス、ルフトハンザドイツ航空、オーストリア航空、スカンジナビア航空では、携帯電話やPDAで搭乗できるサービスを行っている。それらのモバイル機器でオンラインチェックインをすると、2次元バーコード付きの電子メールが航空会社から送られてくる。このメールがそのまま搭乗券となる。搭乗の際は、搭乗口の読み取り機にメール画面をかざせばよい。すべての空港で利用できるわけではないが、国際線にも対応しているのが大きな特徴である。 アメリカン航空でも一部の空港で上記ヨーロッパ諸国と同様のサービスを開始している。こちらは国内線限定である。 ニュージーランド航空では、ISO/IEC 14443規格の親指大の非接触ICカード("ePass")と、携帯電話等に送られてくる2次元バーコード付電子メール("mPass")の二種類が利用可能である。いずれも国内線限定である。 日本では、JALが「QuiC(JAL ICサービス)」(国際線は2010年10月21日から)、ANAが「SKiPサービス」(国内線)、「CLICK mobile check-in」(国際線、2010年10月21日から)を実施している。出発当日、マイレージカード(おサイフケータイ含む)、またはQRコード(Eチケット用紙または携帯電話等の画面)を持ってゆけばよい。 また、2021年4月からは、成田国際空港、東京国際空港の一部航空会社において顔認識システムを使用した「Face Express」を導入予定。これにより、携帯電話やICカード不要で、チェックインから搭乗口までウォークスルーで通過できるようになる(出国審査を除く)。
※この「搭乗券の電子化」の解説は、「搭乗手続き」の解説の一部です。
「搭乗券の電子化」を含む「搭乗手続き」の記事については、「搭乗手続き」の概要を参照ください。
- 搭乗券の電子化のページへのリンク