拷問で使用される危険性
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/26 16:03 UTC 版)
「テーザー銃」の記事における「拷問で使用される危険性」の解説
国連拷問禁止委員会の報告書によると、「委員会は極度の痛みをもたらすTASER X26の使用が拷問に相当する恐れがあること、また信頼できる複数の研究や実用後に起こった事件が示しているように死亡事故を起こす恐れがあることを憂慮している」。アムネスティ・インターナショナルも、アメリカの警察や刑務所で、テーザー銃が個人に激しい痛みを味わわせるために使用される恐れがある(アムネスティ・インターナショナルが言うには、時に使用されている)として大きな懸念を示している。サウスカロライナ州のモーリス・カニンガムという人物は、ランカスター郡拘留センターに収監されていた際、2分49秒にわたり継続的にテーザー銃で制圧され、医務官によればそれが原因で不整脈を起こし、死亡した。当時彼は29歳で、アルコールやドラッグも摂取していなかった。 テーザー部長のトム・スミスは、テーザー銃で痛みを与える能力が潜在的に拷問に使われる恐れがある、という主張に対し、現代の警察のニーズを国連が理解しておらず、「ペッパースプレーの痛みは何時間も続くし、警棒で誰かを殴れば手足が折れてしまうし、火器を使えば永久に残る損傷を与えるし、殴る蹴るもそうだが、これらの手段は痛みを与えるためのものであり(中略)対してテーザー銃は、痛みを与えることを意図していない。これは対決を止めるためのものなのだ。それが終わったら、終わりなのだ。」と反論している。
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