招待者名簿と公文書管理
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/10 09:20 UTC 版)
「桜を見る会問題」の記事における「招待者名簿と公文書管理」の解説
共産党の宮本徹議員は2019年5月9日、招待者の推移・費用内訳などを示す資料を要求した。しかし同日に内閣府が要求を受け取った約1時間後に、招待者名簿をシュレッダーで破棄したことが分かっている。 5月21日には、内閣府の幹部が招待者名簿などを「すでに破棄した」と答弁した。しかしこの時点には名簿のバックアップデータが残っていた。 2013 - 2017年度の招待者の名簿について、「管理簿に記載していない」「ファイルを廃棄する際に首相の同意を得ていない」「廃棄後に廃棄簿に記載していない」ということが明らかになった。このうち前の2つは、公文書管理法に違反する対応であり、最後の項目は政府の公文書管理ガイドラインに反している。 上記の違法な管理簿未記載の理由について、「事務的な記載漏れ」だと1月10日に菅官房長官は答弁した。その後14日には、「(民主党政権時代の)中止になった11年・12年の扱いが、13年以降も漫然と後任に引き継がれた」と菅官房長官は答弁した。 1月10日、菅官房長官は公文書の廃棄について、公文書管理法が義務づける首相の同意(実務的には内閣府の同意)を得る手続きを取っていなかったことを認めた。 2014 - 19年の招待者に関し「各界功績者(総理大臣等)」「各界功績者(各省庁)」など区分ごとに人数を記した資料を内閣府が8カ月にもわたって隠蔽していた。 2019年11月に提出した招待者名簿のうち、推薦した部局として「内閣官房内閣総務官室」と原本に書かれていたものを白塗りにして提出していたことが、2020年1月に明らかになった。内閣府の大塚幸寛官房長は「極めて不適切だった」と陳謝した。 上記の管理簿記載漏れ、白塗り加工提出を受けて、内閣府は歴代の人事課長6人を厳重注意の処分とした。
※この「招待者名簿と公文書管理」の解説は、「桜を見る会問題」の解説の一部です。
「招待者名簿と公文書管理」を含む「桜を見る会問題」の記事については、「桜を見る会問題」の概要を参照ください。
- 招待者名簿と公文書管理のページへのリンク