抗ストレス作用
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/15 18:06 UTC 版)
生体に手術侵襲のような強力なストレスが加わると、交感神経系の活性化による高血圧、頻脈とともに下垂体前葉から副腎皮質刺激ホルモン(ACTH)、成長ホルモン(GH)、下垂体後葉からバゾプレッシン、副腎皮質からコルチゾールが分泌され、血糖の上昇を生じる。このような生体の神経、内分泌系を介するストレス反応が過剰に起こると、周術期合併症の誘因となる可能性がある。現在全身麻酔に用いられている吸入麻酔薬や静脈麻酔薬は、意識消失作用は強いが、鎮痛作用および抗ストレス作用は不十分である。モルヒネやフェンタニルは手術侵襲によって引き起こされる内分泌反応を抑制する。
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