抗トキソプラズマ薬として
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/23 01:21 UTC 版)
「スピラマイシン」の記事における「抗トキソプラズマ薬として」の解説
トキソプラズマが有する細胞内小器官のアピコプラストは、細菌に由来するタンパク質合成系を有しており、そこでのタンパク質合成を阻害する事が作用機序だと想定されている。抗トキソプラズマ薬としては、抗葉酸剤のピリメタミンとスルファジアジンの併用の方が効果が高いものの、スピラマイシンには抗葉酸剤に伴う催奇性の懸念が無いため、先天性トキソプラズマ症の発症抑制のために予防的に用いられる場合が多い。母体から胎児への感染の抑制に効果が認められているものの、すでに感染した胎児の予後には影響しない。胎児への感染が確認された場合は、ピリメタミンとスルファジアジンの投与が勧められている。
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