投影構造
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/01/24 01:28 UTC 版)
LCOSディスプレイには大きく2つのカテゴリーがある。3板式と単板式である。3板式の設計では、色毎に一つのディスプレイチップがあり画像は光学的に合成される。単板式の設計では、一つのディスプレイチップが赤、緑、青の画像を連続的に表示する。それぞれの色を表示するので、カラーホイール(ないしはRGB LED)はディスプレイを赤、緑、青の単色で照らし出す。もし、各色の表示期間が540Hzよりも長ければ、カラーブレーキングと呼ばれる効果が見られ、画像もしくは動いている視聴者の目には一瞬おかしな色が見えてしまう。安価ではあるが、単板式プロジェクタは1フレーム時間内に3色すべてを処理するために、より高速なディスプレイ部品を必要とする。そしてカラーブレーキングを避けるために、ますますディスプレイ技術の速度に頼ることになる。 一方三板式では、各パネルの微少な膨張係数の差により、画素ズレや色ムラの発生の報告がなされている。わずか数百時間使用での不具合報告事例もある。 なお、これらの方式とは別に、単板チップにRGBカラーフィルタを貼付して白色光を光源に利用するタイプの設計もある。通常の液晶ディスプレイを拡大投射するようなイメージとなり、画質的には劣るが小型プロジェクタを廉価に実現するために使用される場合がある。
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