才能発掘
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/04/27 17:56 UTC 版)
クルーパは、自身のバンドにおいて、ロイ・エルドリッジ(トランペット)、アニタ・オデイ(ボーカル)、バディ・デフランコ(クラリネット)、チャーリー・ベンチュラ(英語版)(サクソフォーン)、レッド・ロドニー(英語版)(トランペット)といった才能ある人材を発掘して高い人気を博し、バンド・リーダーとしても高い手腕を発揮した。このうちアニタ・オデイはクルーパの楽団に入る前、ベニー・グッドマンのオーディションを受けていたが、「歌に対する感性が足りない」と不採用になっていた。 クルーパのミュージシャンを見抜く目は、演奏スタイルの異なるプレイヤーにも敏感であり、来日時に演奏を耳にした秋吉敏子(ピアノ)について、「彼女はアメリカに連れて帰っても大成する」と言い切った。なお、秋吉はのちにクルーパと同じレコード会社、クレフ・レコード(ヴァーヴ・レコードのレーベル)と契約し、レコーディングを行った。 人種差別の激しかった当時のアメリカ社会において、クルーパはグッドマン同様、人種に対する偏見を持たずに団員を採用していた。黒人であるロイ・エルドリッジは、出演先のホールで警備員に入館を拒否されるといった事態が発生することがしばしばあったが、そのたびクルーパが「うちの楽団のスターに失礼なことをするな」と警備員を叱ったという。
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