手動式チョークの一般的な操作方法
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/28 19:08 UTC 版)
「チョーク弁」の記事における「手動式チョークの一般的な操作方法」の解説
原則として、チョーク弁の操作が必要なのは始動直前と始動直後だけであり、エンジンが冷え切っている時(冷間時)や外気温が低い時など、エンジンが始動しにくい状況でのみ操作するものである。温暖な気候や土地では冷間始動でもチョーク弁の作動は必須ではないが、冬などの寒い時期や寒冷地ではガソリンなどが気化しにくいために作動させる機会が増える傾向となる。 チョーク弁を使ったエンジン始動方法は、概ね次の通りである。 チョーク弁を作動させるためのノブやレバーを一杯に作動させる。これを「チョークを一杯まで引く」などという。 スターターモーターやキックスターターなどでエンジンを始動する。 エンジンが始動したら、チョークノブ等を約半分まで戻す(一般的にそういった位置に節度感がある)。これを「チョークを半分戻す」などという。 エンジンが安定して回転する状態まで待つ(これが本来の暖機運転である)。 エンジン回転が安定したら、チョークノブなどを元の位置まで戻す。これを「チョークを完全に戻す」などという。 チョークノブなどを完全に戻したら、車両の走行を開始する。 以下は操作上の注意点などを記す。 気温はそれほど低くないがチョーク弁を使わないと始動困難であるという場合には、チョークノブなどを一杯まで引き出さずに約半分の位置で止めた、「半分だけ引いた」状態でエンジンを始動させることもある。 エンジン始動直後にチョーク弁を半分戻すとエンジンが停止してしまうこともある。この場合にはチョークノブなどを一杯に引いた状態でしばらく暖機運転をし、エンジンがある程度暖まってからチョーク弁を半分まで戻す。 原則として、チョーク弁を効かせた状態のまま走行を始めない。ただし近年では、暖機運転の短縮化や排出ガスの低減を目的に、チョーク弁を完全に戻さない状態で走行を始める場合もある。
※この「手動式チョークの一般的な操作方法」の解説は、「チョーク弁」の解説の一部です。
「手動式チョークの一般的な操作方法」を含む「チョーク弁」の記事については、「チョーク弁」の概要を参照ください。
- 手動式チョークの一般的な操作方法のページへのリンク