手動式電話機
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/15 19:49 UTC 版)
詳細は「en:Telephone magneto」を参照 黎明期の手動式電話機の多くは、使用者の手で発電するためのマグネトー式発電機を持っていた。こうした電話機は主に電気が引かれていない地域や配電事情が極度に悪い地域などで、交換台で待機する電話交換手を呼び出すベルを鳴らす高電圧を得るために用いられた。クランクを回して交換手を呼び出した後の通常の通話は、電話機に内蔵された亜鉛-炭素電池の電気で賄われた。日本では磁石式電話機と呼ばれる。 なお、軍用で現在も用いられる有線電話機には現在でもこの構造の物が採用されている。古くは太平洋戦争中のアメリカ軍が用いていたEE-8型野戦電話機(Field telephone)や、旧日本陸軍が採用していた九二式野戦電話機、現在の陸上自衛隊が用いる70式野外電話機 JTA-T1が代表例として挙げられる。 日本の一般加入回線においては2002年まで日本電信電話が4号磁石式電話機を加入者向けに貸し出していた。ただし、1979年の完全自動化を以って局給電のない一般加入回線は廃絶されており、事実上、着信専用の共電式電話機として使われていた。→黒電話
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