所有権の取得
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/05/20 14:00 UTC 版)
詳細は「原始取得」および「承継取得」を参照 原始取得とは、取得した権利の根拠がその権利を前に有していた者の権利にあるのではなく、その取得によって原始的(原初的)に成立する場合の権利取得である。民法に示されている原始取得は、無主物先占(狩猟、漁獲など)・遺失物拾得・埋蔵物発見・添付(付合、混和、加工の総称)である。また、一般に時効取得と即時取得(善意取得ともいう)も原始取得の一態様とされている。 原始取得と対となる概念は承継取得(承継的取得)である。承継取得とは、所有権の取得のうち、前の所有者(前主)の所有権を引き継ぐ(承継する)形で所有権を取得するものである。承継取得の場合には原始取得とは異なり所有権に設定されていた地上権や抵当権などの制限物権が所有権の負担として引き継がれることとなる。現代社会において所有権の取得原因として最も主要なものは契約(売買等)と相続でいずれも承継取得である。
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