戦争の激化に伴う計画の変更
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/02/03 15:39 UTC 版)
「馬政第二次計画」の記事における「戦争の激化に伴う計画の変更」の解説
日中戦争開戦後は多くの軍馬が戦場に送られ、それに伴い国内の馬資源は減少した。これを受けて日本陸軍は1938年8月、農林省に対し馬政に関する以下の要望を提示した。 優良な軍馬の生産に資するよう、種牡馬をすべて国有化し、優良な繁殖牝馬に対し保護奨励策を打ち出すこと。 有事の際戦場に送るべき軍用適格馬をあらかじめ選定し、その保護と鍛錬を行うこと。 競馬について、軍馬資源の確保に資するよう出走馬を種牡馬または軍馬の資格を持つ馬に限定し、さらに施行方法に改善を加えること。 内地のみならず外地・満州国においても軍馬資源を産み出すための手段を講じること。 さらに翌9月には馬政第二次計画に改定を加える内容の「内地馬政計画及び実施要領」が策定された。同要領は充実を図るべき馬匹が従来の乗馬・挽馬から戦場において必要とされる乗馬・挽馬・戦列駄馬へと変更し、生産能力の向上と同時に生産後の馬匹の資質向上を提唱するなど、戦時色の濃いものであった。
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