懐疑論・批判
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/18 15:57 UTC 版)
西洋社会では、古来占星術に対してさまざまな批判が寄せられてきた。古典的なものは、アウグスティヌスが『告白』で展開したものである。ほぼ同じ場所で同じ時刻に生まれた人は同じホロスコープを持つが、身分が異なることで裕福な家督を継いだ者と召使になった者がいたことなどを取り上げたのである[要出典]。アウグスティヌスの批判は、中世にダンテが援用したほか、現代でも占星術批判で引用されることがある。逆に占星術師の中には、同じ時間に生まれた者(いわゆる「アストロ・ツイン」「宇宙双子」)がよく似た人生を歩むと主張する者もいるが、その根拠の不透明さも指摘されている。 1990年代に入ると、占星術のコーナーを持つアメリカの新聞には、科学的根拠のないゲームに過ぎないと断り書きを入れるものも現れた。 占星術コミュニティは、「たとえ疑似科学、オカルト的言説であっても社会的な需要に応えている」と主張している。 部分的にでも当たったように感じられるのは、バーナム効果、確証バイアス、予言の自己成就などの心理効果や、コールドリーディングやホットリーディングのテクニックが使われているという批判があり、占星術師側も部分的にだが、こうしたごまかしがあることを認めている。 高額なお布施などには、個人のレベルで注意する必要がある。
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