慶長一分判
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/27 13:50 UTC 版)
一両小判に加えて、その1/4の額面にあたる一分判が江戸時代を通じて常に小判と同時に鋳造されたが、これは金品位は小判と同一であり、量目は小判の1/4につくられ、小判と同様、本位貨幣的な性格を有するものであった。 慶長一分判(けいちょういちぶばん)は慶長小判と同品位、1/4の量目でもってつくられた長方形短冊形の一分判であり、表面は上部に扇枠の桐紋、中央に横書きで「分一」、下部に桐紋が配置され、裏面は「光次(花押)」の極印が打たれている。 裏面の右上に「本」の極印が打たれた「片本」および上部左右に二箇所打たれた「両本」と呼ばれる一分判が存在し、これは長年の流通により磨耗、破損した一分判を金座において修理した「本直し」であることを意味する。 一分判についても「古鋳」、「江戸座」、「京座」、「駿河座」などに分類され、そのように称されているものの、時期および鋳造地には諸説あり確定されていない。
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