感覚と食性
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/15 15:24 UTC 版)
ワプティアの複眼は、物体の動きに敏感で、前方から左右まで広げた視野をもつと考えられる。長い触角にある剛毛は中大脳性の触角神経に繋がる感覚器と思われるが、何らかの感覚に特化した特徴(例えば嗅覚特化の感覚毛や中大脳性の嗅覚神経など)はないため、どのような情報を主にして受け取ったのかは断言できない。 かつては強力な口器をもたないと解釈され、それを踏まえて現生の小型エビ類のような堆積物食者と解釈されたが、後述の頑丈な口器が後に判明し、肉食性もしくは腐肉食性と見直されるようになった。頭胸部の広い背甲と腹面の歩脚型付属肢で餌を覆い被さるように上から確保しては、内突起で餌を咀嚼し、小顎で餌を感知して持ち上げて、大顎の鋸歯で餌を更に細かく分解したと考えられる。消化管の内容物はみつからず、正確の餌は不明だが、硬質の内容物はなかったため、餌は柔軟な獲物や腐肉組織であったと推測される。
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