悠ちゃんプロジェクトの発足
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/04 22:18 UTC 版)
「悠 (人工鰭のウミガメ)」の記事における「悠ちゃんプロジェクトの発足」の解説
2008年、日本ウミガメ協議会は悠を保護している間に、沖縄美ら海水族館のハンドウイルカ「フジ」が2004年に欠損した尾びれに人工のひれをつけて遊泳力を取り戻したことをヒントに、悠に義肢 (Artificial Flipper) をつける試みを思いついた。日本国内の幾つかの会社に問い合わせたをしたところ、義肢メーカーの「川村義肢」が興味を示し、義肢装具士らの協力が得られることとなった。そして、翌2009年1月14日に、悠の人工ヒレプロジェクト(Artificial Flipper プロジェクト(AF プロジェクト)、英語:Yu-chan project ,Yu project ,The artificial-fins project )の開始が決定した。プロジェクトに必要な専門家(研究者や獣医師など)を集め、プロジェクトのメンバーは3月2日に初会合を開き、悠ちゃんプロジェクト(悠ちゃん義肢プロジェクト)はスタートした。 人工ヒレをウミガメに用いた例はアメリカに1例あるが、人工ヒレを用いるウミガメが野生復帰できた例は無く、野生復帰を目指す悠のプロジェクトが成功すれば世界初のことになる。 プロジェクトに集まったメンバーは、イルカの人工尾びれ開発で得た知見の提供を行う沖縄美ら海水族館の獣医師、人工ヒレの開発と製作を行う義肢メーカー関係者、ヒレの動きの情報収集と解析を行う大阪大学の研究者、ウミガメの行動記録による人工ヒレの評価を行う東京大学海洋研究所の研究者、看護技術・手法の開発を行う東京大学農学生命科学研究科の研究者、福祉分野からの助言を行うニチイ学館関係者、神戸における健康管理を行う神戸市立王子動物園の獣医師、避寒(越冬)先での飼育・健康管理を行う日和佐うみがめ博物館関係者のほか、神戸市立須磨海浜水族園や日本ウミガメ協議会の関係者である。
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