思春期のホルモン経路の遺伝的または後天的な欠陥(低ゴナドトロピン性性腺機能低下症)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/25 03:28 UTC 版)
「思春期遅発症」の記事における「思春期のホルモン経路の遺伝的または後天的な欠陥(低ゴナドトロピン性性腺機能低下症)」の解説
12歳以上の低ゴナドトロピン性性性腺機能低下症(英語版)の男子では短期間のテストステロンによる治療が最も多く、精巣不全の男子は生涯に亘りテストステロンを投与される事になる。製剤の選択(局所投与か注射か)は、子供と家族の好み、および副作用の忍容性により異なる。テストステロン治療単独で思春期が始まるが、生殖能力を高めるためにパルス性GnRHまたはrFSHとhCGが必要な場合がある。hCGは、非永続性の低ゴナドトロピン性性腺機能低下症から自然回復し思春期が始まった少年に単独で使用でき、6~12ヶ月の治療後に精子の数が少ない場合にrFSHを追加できる。 治療開始後1年経過しても思春期が始まらない場合は、永続性の低ゴナドトロピン性性腺機能低下症を考慮する必要がある。 低ゴナドトロピン性性腺機能低下症の女子には、体質的に遅れている女子と同様に性ステロイド療法を開始するが、投与量は徐々に増やして成人の完全な補充量に到達させる。エストロゲンの用量は、女子の消退出血の能力および適切な骨密度の維持に基づいて漸増される。受胎可能性の誘発は、パルス性GnRHによって行われなければならない。
※この「思春期のホルモン経路の遺伝的または後天的な欠陥(低ゴナドトロピン性性腺機能低下症)」の解説は、「思春期遅発症」の解説の一部です。
「思春期のホルモン経路の遺伝的または後天的な欠陥(低ゴナドトロピン性性腺機能低下症)」を含む「思春期遅発症」の記事については、「思春期遅発症」の概要を参照ください。
- 思春期のホルモン経路の遺伝的または後天的な欠陥のページへのリンク