復元の根拠となる資料
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/07 00:45 UTC 版)
「ナザレのイエス」の記事における「復元の根拠となる資料」の解説
史的イエスを知るための史料は決して多くない上に、原始キリスト教からみて外部資料にあたるユダヤ教の文書やローマ帝国の歴史記録などの文献資料には、イエスの名が言及されている程度であり、内容的に独立した史料とするには及んでいない。また、エジプトのナグ・ハマディ(エジプト・アラビア語版)において発見されたコプト語による初期グノーシス文書、ナグ・ハマディ写本も全体としては単独の史料としての信頼性には疑問がもたれている。イエスの実在や事績に関しての史料・資料は、考古資料をのぞけば、伝聞や伝承をあつめた二次的なものが多く、結果的に「史的イエス」の解明には福音書、なかんずく『マタイ』、『マルコ』、『ルカ』の3福音書が最も重要な史料にならざるをえないということになる。 キリスト教『新約聖書』「パウロの書簡」 『福音書』 - 『マルコ福音書』、『マタイ福音書』、『ルカ福音書』、『ヨハネ福音書』 その他の『新約聖書』所収文書 グノーシス主義 「グノーシス文書」『トマス福音書』 『マリア福音書』 『ユダ福音書』 ユダヤ教の古代文書『タルムード』 「新約聖書外典」等 ローマ帝国の記録(1世紀初頭でのユダヤに関する記録等)同時代の歴史家の文書(フラウィウス・ヨセフスの歴史書等) 考古学的な資料
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