御茶屋御殿とは? わかりやすく解説

御茶屋御殿

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/13 14:50 UTC 版)

御茶屋御殿(うちゃやうどぅん)は沖縄県那覇市首里崎山町にかつてあった琉球王府の迎賓館でかつ文化の殿堂。

識名の御殿(しちなぬうどぅん)とも呼ばれた識名園首里城の風水上の南(方位の西)に位置している事から南苑(なんえん)とも呼ばれたのに対し、御茶屋御殿は首里城の風水上の東(方位の南)に位置していた事から東苑(とうえん)とも呼ばれた。

建設・造園は尚貞王代の1677年康熙16年)~1682年(康熙21年)の間とされる。

1683年(康煕22年)に琉球を訪れた冊封使一行の接待の一部が御殿で執り行われた。正使の汪楫(おう しゅう)は著書『使琉球雑録』の中でこの付近を景勝の地と讃え、御殿を東苑(とうえん)と名付けている。

第二次世界大戦で園内の建造物は全て破壊された。激戦地だったために土地を購入する者がなくカトリック教会が敷地を購入。現在、跡地には、カトリック首里教会及び付属幼稚園が建っている。

2006年12月25日那覇市議会の12月定例会において「御茶屋御殿の早期復元・整備を求める意見書」が議決された [1]

2013年11月5日には参議院内閣委員会において秋野公造参議院議員が、世界遺産である首里城と一体的に用いられていた御茶屋御殿が昭和8年には沖縄の国宝第一候補であった経緯に触れて、沖縄文化の源流として世界遺産に推薦することの検討を求めている[2]

2016年、文化財登録に向けて那覇市は、登録の前提となる残された石垣の測量調査や図面の作成業務をする計画で、文化庁の補助金の活用を目指している[3][4]

脚注

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御茶屋・御殿

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/01 14:42 UTC 版)

佐屋宿」の記事における「御茶屋・御殿」の解説

佐屋は、宿駅設置前は、渡船場であり、元和2年1616年)に御茶屋建てられた。尾張初代藩主義直時には海西郡立田新田之内に山新田と申所御座候。其節右之場所に多く居候に付、折々御出被為遊候節、佐屋之儀、名古屋表(より)の御道筋之由、依之御弁当抔被召上、暫御休息被為遊候為メ之小き御茶屋御座候 — 『佐屋町史・史料(一)』、1頁所収。 とあり御茶屋記述されているが、寛永11年1634年)には 寛永十一甲戌将軍大猷院御下向之節佐屋御茶屋御成被為遊候。此節御殿と右御茶屋を唱申候よし — 『佐屋町史・史料(一)』、293所収。 とあり、御茶屋御殿称するようになった

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御茶屋・御殿

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/28 15:14 UTC 版)

佐屋街道」の記事における「御茶屋・御殿」の解説

佐屋宿」および「御殿・御茶屋」も参照 宿駅設置前に佐屋渡船場であり、元和2年1616年)に御茶屋建てられた。尾張初代藩主義直時には御茶屋記述されているが、寛永11年1634年)には、御茶屋御殿称するようになった

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