後の文化への影響
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/08/30 00:24 UTC 版)
『1984年』の成功により、「101号室」は小説・映画・ゲームなどの様々なフィクションで、拷問室あるいは不快なことをされる場所として引用される。たとえばBBCラジオで1992年から1994年まで放送され、BBCテレビ2で1994年から2007年まで放送されている「Room 101」は、毎回招かれる有名人が、いらいらするものや嫌いなものを「101号室送り」にするトークショーである。映画『マトリックス』では主人公ネオ(トーマス・アンダーソン)が最初に暮らしていたアパートの部屋をはじめ101という数字が頻出する。 ドイツ民主共和国(東ドイツ)の国家保安省(シュタージ)の大臣エーリッヒ・ミールケは庁舎の2階に自らのオフィスを置いていた。2階の部屋番号は元来すべて2から始まっていたが、彼は1階を中2階と改名し、2階の部屋番号を1から始まるようにさせた。彼のオフィスの番号はこのため101号室となったという。 BBC放送センターの建て替えと取り壊しの際、101号室のモデルとなった可能性のあるオーウェルゆかりの会議室の一つが現代美術家レイチェル・ホワイトリードにより石膏で型取りされた。『Untitled (Room 101)』と名付けられた石膏製の会議室の型は2003年11月から2004年6月までヴィクトリア・アンド・アルバート美術館で展示された。 メタルギアソリッドVに於いては、作中に『1984年』のパロディーがいくつか見られる。例として「101号室」と呼ばれる場所にて登場人物が拷問を受けるシーンが存在する。
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