弦楽器のみの重奏からの編曲
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/20 08:32 UTC 版)
「弦楽合奏」の記事における「弦楽器のみの重奏からの編曲」の解説
弦楽四重奏のための作品が弦楽合奏のために編曲されて演奏されることもある。以下は自作を編曲した例である。 ヴォルフ:イタリアのセレナーデ アレンスキー:チャイコフスキーの主題による変奏曲(原曲:弦楽四重奏曲第2番第2楽章 - 編成はヴァイオリン1、ヴィオラ1、チェロ2) ベルク:『抒情組曲』からの3楽章 ヴェーベルン:5つの断章 プロコフィエフ:アンダンテ(原曲:弦楽四重奏曲第1番第3楽章) バーバー:弦楽のためのアダージョ(原曲:弦楽四重奏曲第1番第2楽章)、セレナードOp.1(弦楽四重奏または弦楽合奏のための) シベリウス:アンダンテ・フェスティーヴォ(任意でティンパニを伴う) ニールセン:アンダンテ・ラメントーソ『若き芸術家の棺の傍らで』 ウォルトン:弦楽のためのソナタ(原曲:弦楽四重奏曲イ短調、ただし第1楽章は大幅に改作) 吉松隆:アトム・ハーツ・クラブ組曲第1番Op.70b(原曲:アトム・ハーツ・クラブ・カルテットOp.70)アトム・ハーツ・クラブ組曲第2番Op.79aはチェロ12重奏版Op.79が原曲である。 弦楽五重奏以上では以下の例がある。 メンデルスゾーン:弦楽八重奏曲 シェーンベルク:弦楽六重奏曲『浄められた夜』 ジョン・アダムズ:七重奏曲『シェイカー・ループス』 他の作曲家によって編曲された例としては以下が挙げられる。 ベートーヴェン:弦楽四重奏曲第11番『セリオーソ』(マーラー編曲) ベートーヴェン:大フーガ(ワインガルトナー編曲) シューベルト:弦楽四重奏曲第14番『死と乙女』(マーラー編曲) ブラームス:弦楽六重奏曲第2番(アッテルベリ編曲) ディーリアス:『去りゆくつばめ』(フェンビー編曲) ショスタコーヴィチ:弦楽四重奏曲第8番作品110(バルシャイ編曲) 以下は特に編曲者が記されないことが多い。 ヴェルディ:弦楽四重奏曲 チャイコフスキー:弦楽六重奏曲『フィレンツェの思い出』 コルンゴルト:弦楽六重奏曲 ガーシュウィン:『ララバイ』 古典派の作品の中には弦楽四重奏と弦楽合奏のどちらのために書かれたのか明確でないものもある。近現代にも、作曲者がどちらでも演奏可能とした作品がある。 レスピーギ:『リュートのための古風な舞曲とアリア』第3組曲 ブリテン:シンプル・シンフォニー
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