弥勒の世界を志す
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/06 04:28 UTC 版)
新羅国王・キョンムン王と側室の間に生まれる。しかし、王妃はクンイェの誕生を喜ばず、宮廷から追い出そうと画策する。王妃は、日官にクンイェの生まれを不吉な兆しであると誤って告げさせ、臣下らにクンイェを宮廷から追放するようキョンムン王に要請させた。実権のないキョンムン王はどうすることもできず、弟のキム・ウィホンに処置を任せた。キム・ウィホンは、後宮を襲撃してクンイェの殺害を企てる。これを知ったクンイェ母子と乳母は後宮から逃れる。クンイェの母は捕らえられたが、乳母はクンイェの母からクンイェを預かり、ポムギョの助けもあって脱出に成功する。クンイェの母からクンイェを受け取った際、乳母の指がクンイェの左目に入ってしまい、クンイェは左目を失ってしまう。 その後は、貧困ながらも乳母の下でクンイェは成長する。しかし、新羅の追っ手から逃げ続ける日々であった。松嶽の世達寺にいるポムギョを頼りに、松嶽へ向かうが疲れきった乳母は松嶽で倒れてしまう。通りかかったワン・リュンは哀れに思い、保護する。乳母は、自分はクンイェの母ではない。あなたは新羅王室の出自であると言い残して息絶える。奇しくもその日はワン・ゴンが生まれた日でもあった。乳母死後、クンイェは世達寺へ行き、ポムギョから自分の出生の話を聞かされる。クンイェは出家し、修行に入った。 クンイェは出家してから10年余り、世達寺で修行した。その中で学問だけでなく、武芸と医術も身につけていた。座禅の最中、クンイェは弥勒菩薩の姿を見た。世達寺へ戻る際、兄弟子のチョンガンが自分の主になってくれるよう請うた。世達寺で、クンイェはポムギョに自分は弥勒の生まれ変わりであり、弥勒の世界を実現するために旅立つことを告げた。クンイェはチョンガンと共に、世達寺を出て自らの夢の実現に動き出した。
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