引き揚げ事業担当部局の変遷
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/26 13:57 UTC 版)
「引き揚げ」の記事における「引き揚げ事業担当部局の変遷」の解説
軍人軍属の復員については、旧陸軍省を解体し発足した第一復員省が旧陸軍軍人軍属の復員を担当した。旧海軍軍人軍属については旧海軍省を解体し発足した第二復員省が担当した。1946年(昭和21年)6月には第一復員省と第二復員省を統合して復員庁とし、第一復員局と第二復員局が設置された。同年10月には、第一復員庁が厚生省(当時)所属になり、第二復員庁が総理庁(当時)直属となった。 一方、一般日本人の引き揚げ事業は厚生省が担当した。同省では当初、社会局引揚援護課や地方引揚援護局を設置し、その任に当てていたが、引き揚げ業務の本格化に備え、1946年(昭和21年)3月に引揚援護院を設置し、その内部につき援護局、医務局、地方引揚援護局の体制とした。 1948年(昭和23年)5月、復員局と引揚援護院は一体となって引揚援護庁という厚生省の外局となった。「復員」と「引き揚げ」というそれぞれの概念も「引揚援護」という概念になった。その後引揚者数が減ったため1954年(昭和29年)には引揚援護庁は、厚生省内の引揚援護局に改組された。
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