年齢による妊娠出産能力(妊孕能)の増減と閉経
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/02 19:29 UTC 版)
「高齢出産」の記事における「年齢による妊娠出産能力(妊孕能)の増減と閉経」の解説
女性が妊娠し出産する能力、妊孕能は、最初の排卵時(一般的に11~12歳)で始まり、基本的に45歳で終了する。統計的に、最初の排卵時から数年の期間は、身体が妊娠出産に必要十分の状態に生育していないので一般的に10代前半の妊娠率は低く、10代後半~27歳前後までが妊娠と出産の能力の最盛期である。32歳以後は卵子や子宮の能力の低下により急激に減少するため、産婦人科では自然妊娠を希望する場合は32歳までには真剣に考えて欲しいと警告している。経産婦であっても初産婦なら高齢出産と定義されている35歳以降は、妊娠中から出産まで細心の注意を払ってほしいとも指摘されている。40歳前後になると能力が更に著しく低下して、自然妊娠が困難になり、生殖補助医療を利用しても妊娠はかなり難しい状態となる。45歳以上では事実上の閉経となり、自然妊娠での出産は不可能となる。 合計特殊出生率 厚生労働省と世界保健機関は、合計特殊出生率を算出する定義として、15~49歳の女性を母集団としている。50歳過ぎても閉経していない女性の場合は、50歳以上で出産したケースも非常に少数の例外としては存在する。このように15歳未満と50歳以上の出産も存在自体はするが、統計の精度に影響を与えるほどいないことから、15歳未満と50歳以上の女性の人口は合計特殊出生率を算出するための統計の母集団には含んでいない。出産・出生統計の便宜上、15歳未満の出産は15~19歳に含み、50歳以上の出産は45~49歳に含んで表記する。
※この「年齢による妊娠出産能力(妊孕能)の増減と閉経」の解説は、「高齢出産」の解説の一部です。
「年齢による妊娠出産能力(妊孕能)の増減と閉経」を含む「高齢出産」の記事については、「高齢出産」の概要を参照ください。
- 年齢による妊娠出産能力の増減と閉経のページへのリンク