年齢による卵子老化・妊孕能低下
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/07 01:40 UTC 版)
「不妊」の記事における「年齢による卵子老化・妊孕能低下」の解説
厚生労働省は不妊で一番多い原因を年齢と明かしている。女性は生まれた時点で卵子の数は決まっていて、加齢とともに減少して閉経を迎える。卵子はその女性の出生段階で既に定数が卵巣内に用意され、精子のように新たに増産されることは全く無い。初潮以降は排卵や受精ごとに減っていく一方となる。このため、卵子はその女性と共に加齢、老化していき、妊娠確率は20歳前後で最大に達する後、30代に入り数と質が低下、概ね閉経の数年前となる45歳で「妊娠能力を失う」とされている。さらに、平均的に50歳になると閉経を迎え、卵巣内の卵子の数が物理的にゼロとなる。50歳前後に閉経を迎えて卵巣内の卵子の数が物理的にゼロになった状態は「不妊症」と呼ばれつつも実際は疾病、症候群ではなく加齢に伴い全ての女性がたどる生理現象であるが、日本生殖医学会は「不妊症」に含めて取り扱っている。
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