幕府における探題
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/02 10:01 UTC 版)
鎌倉幕府や室町幕府において、政務について裁決を行う重要な職をいう。もともと仏教用語で使われていたものを、裁判権など重要な判定を行う職に転用したものか。 鎌倉時代代末期に著された『沙汰未練書』には、「探題者、関東両所、京都ニハ六波羅殿ヲ云也」との記述があり、これにより、鎌倉幕府における探題は、幕府の両所たる執権と連署、そして六波羅探題の北方と南方を基本的に指すことがわかる。そして西国に置かれた広範囲な裁判権、軍事指揮権を持つ職にも探題の名が与えられた。室町幕府では鎌倉の執権に相当する執事、管領が置かれたがこれらは探題とは呼ばず、奥羽や西国において広範な執行権を持つ職に対して用いられた。
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