幕府における「公人」
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2012/02/09 15:28 UTC 版)
「公人 (役職)」の記事における「幕府における「公人」」の解説
鎌倉幕府においては政所・侍所・問注所の奉行人・寄人から下級役人まで広い範囲に対して「公人」の語が用いられた。室町幕府においては前者を統括する公人奉行が設置されたが、次第に後者の意味で用いられることが多くなくなった。下級役人としての公人は記録においては姓を記されないなど卑賤な立場に置かれたとされ、雑用の他、所属によっては犯人追捕や検断、拷問などのような仕事も行った。江戸時代の『貞丈雑記』には、公人は朝夕人(ちょうじゃくにん)とともに公事の時に政所において小間使いをする者として紹介され、実際に江戸幕府には「公人朝夕人」と呼ばれる役職が置かれていた。
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