常温で六方最密充填構造をとる元素
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/17 05:48 UTC 版)
「六方最密充填構造」の記事における「常温で六方最密充填構造をとる元素」の解説
球対称の原子を充填した理想的な六方最密充填構造では格子定数の軸率は c a = 2 2 3 = 1.633 {\displaystyle {\frac {c}{a}}={\frac {2{\sqrt {2}}}{\sqrt {3}}}=1.633} となるが、実在の金属では異方性があり厳密な意味での六方最密充填構造を取る金属は存在しない。マグネシウムは比較的理想的な格子に近く軸率は c/a = 1.624 であるが、亜鉛では c/a = 1.856 と異方性が高くなる。しかし一般的にはすべて六方最密充填構造と分類している。なお、ランタン(La)、プラセオジム(Pr)、ネオジム(Nd)、プロメチウム(Pm)は六方晶ではあるが、最稠密面をABACの順に 4 層ずつ繰り返す複六方最密構造と呼ばれる特殊な構造であり六方最密充填構造ではない。 ベリリウム(Be) マグネシウム(Mg) スカンジウム(Sc) チタン(Ti) コバルト(Co) 亜鉛(Zn) イットリウム(Y) ジルコニウム(Zr) テクネチウム(Tc) ルテニウム(Ru) カドミウム(Cd) ガドリニウム(Gd) テルビウム(Tb) ジスプロシウム(Dy) ホルミウム(Ho) エルビウム(Er) ツリウム(Tm) ハフニウム(Hf) レニウム(Re) オスミウム(Os)
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