帝紀と旧辞とは? わかりやすく解説

帝紀と旧辞

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/13 01:57 UTC 版)

古事記」の記事における「帝紀と旧辞」の解説

『古事記』は『帝紀』的部分と『旧辞』的部分から成る。 『帝紀』は初代天皇から第33天皇までの名、天皇后妃皇子皇女の名、及びその子孫氏族など、このほか皇居の名、治世年数、崩年干支寿命陵墓所在地、及びその治世主な出来事などを記している。これらは朝廷語部などが暗誦して天皇大葬の殯の祭儀などで誦み上げ慣習であったが、6世紀半ばになると文字によって書き表されたものである。 『旧辞』は、宮廷内の物語皇室国家起源に関する話をまとめたもので、同じ頃書かれたものである武田祐吉岡田精司関根淳などは、『古事記』本文推古朝完結していることから、『古事記』の元となった帝紀』が推古朝終わっていた=推古朝から遠くない時期記されたと指摘している。ただし、舒明天皇を「岡本宮坐して天下を治らしめしし天皇」と記していることから、舒明段階加筆はあったとされる。 なお、笹川尚紀は、舒明天皇時代後半天皇蘇我氏対立深まり舒明天皇蘇我氏が関わった『天皇記』などに代わる自己の正統性主張するための『帝紀』と『旧辞』を改訂編纂を行わせ、後に子である天武天皇引き継がれてそれが『古事記』元になったと推測している。

※この「帝紀と旧辞」の解説は、「古事記」の解説の一部です。
「帝紀と旧辞」を含む「古事記」の記事については、「古事記」の概要を参照ください。

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