帝王マハムードの二つの世界とは? わかりやすく解説

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帝王マハムードの二つの世界(第819夜 - 第821夜)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/25 10:08 UTC 版)

千夜一夜物語のあらすじ」の記事における「帝王マハムードの二つの世界(第819夜 - 第821夜)」の解説

昔、エジプト帝王(スルタン)マハムードは、聡明栄光満ちた帝王であったが、時折憂鬱な気持ち襲われることがあった。そんなある憂鬱な日、マグリブの地から一人老人謁見求めて来た。老人帝王部屋4つある窓の第1の窓を開けると、敵の大軍大挙してやってくるのが見えた。窓を閉めてもう一度あけると、大軍消え平和な町並みがあった。第2の窓を開けると、町は大火襲われ一面火の海であったが、一度閉めてもう一度あけると、普通の町並み戻った第3の窓を開けると、町はナイル川大洪水襲われ何もかも波にさらわれてしまったが、一度閉めてもう一度あけると、普通の町並み戻った。第4の窓を開けると、町は旱魃襲われも木も枯れ果て砂漠になってしまったが、一度閉めてもう一度あけると、普通の町並み戻った次に老人は、帝王の首を掴み部屋の泉の水の中帝王の首を沈めた。すると、帝王見知らぬ土地海辺打ち上げられた。帝王近くにいた農民たちに話しかけると、誰も帝王のことを知らず農民たちは帝王捕まえ小屋に連れて行き魔法驢馬にしてしまった。驢馬になった帝王5年来る日も来る日も重労働させられた。5年後魔法解けて人の姿に戻ると、人が来て、「浴場行き出てくる女に必ず独身かどうか聞き独身なら結婚するように」と言った帝王声を掛けた美しい女たちは既婚であったが、3人目醜く極めて年を取った老婆独身で、結婚することになったが、迫られてあまりの不快に帝王大声をあげた。 帝王気付くと、部屋の泉のから頭を上げた所であり、5年感じたのはに頭を沈めていた僅かな時間であった帝王自分境遇幸運感謝し境遇一瞬変えられるアッラーの力を思ったそのとき既にマグリブ老人消えていた。

※この「帝王マハムードの二つの世界(第819夜 - 第821夜)」の解説は、「千夜一夜物語のあらすじ」の解説の一部です。
「帝王マハムードの二つの世界(第819夜 - 第821夜)」を含む「千夜一夜物語のあらすじ」の記事については、「千夜一夜物語のあらすじ」の概要を参照ください。

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