川口試案とは? わかりやすく解説

川口試案

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/16 23:28 UTC 版)

川口弘」の記事における「川口試案」の解説

昭和41年1966年)に、金融制度調査会において、競争原理導入による金融効率化論議が行なわれ、その中で協同組織にもとづく信用金庫株式会社改変して、信用金庫資本原理の下に大銀行合併統合してしまおうという「滝口試案」が滝口吉亮政府委員から出された。また同様に会員組織否定する末松試案」が名古屋大学末松玄六教授から出された。しかし、19世紀英国において株式会社弊害是正するために生まれた協同組合運動起源とする信用金庫出資に応じて企業支配をする株式会社にすることは、株主・資本家の利益目的とした経営が行なわれるため、労働者消費者などの庶民搾取され貧富の差拡大し企業買収容易なので資本独占化が進むなどの問題があった。 川口は、従来信用金庫会員組織性を維持する「川口試案」を提案し城南信用金庫理事長全国信用金庫協会会長でもあった小原鐵五郎も、金融制度調査会において川口試案を支持する論陣張ったその結果末松教授も川口試案に賛同することとなり、最終的には「滝口試案」も廃案となって、「川口試案」が基本となって信用金庫制度存続され、金融二法と呼ばれる中小企業金融制度整備改善のための相互銀行法信用金庫法等の一部改正する法律」(43法律85号)及び「金融機関の合併及び転換に関する法律」(43年法律86号)が制定された。

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