崩点の原理
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2015/07/19 14:22 UTC 版)
崩すための打撃として開発された技術「崩撃(ほうげき)」を行なう際に用いる技の要となる原理。両足を支点として考え、支点を結ぶ線を支持線と呼び、支持線上にある重心を崩点(ほうてん)というバランスを崩しやすいポイントへ誘導することを意味する。崩点とは構えた状態から両支点から垂直水平となる線が交差する、ちょうど三角形の頂点となる位置を差す。従来の体捌きからの崩しや投げ技は外向きに力のベクトルが発生する円運動による遠心力の利用であることから技の構造の力学的な矛盾に気付き、崩しを目的として遠心力ではなく重力(万有引力の法則)に逆らわず不必要な身体の力を抜くことによる体重の落下力の利用した技術「崩撃」を開発。その「崩撃」を行うための明確な重心の誘導位置として廣木道心が発表した原理が「崩点の原理」である。以後、崩点(三角形の頂点)への誘導を崩しの際の技術として取り入れる空手や合気道等の武道団体が急増し広く影響を与えている。
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