島の地形
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/12/01 14:31 UTC 版)
オランゴ環礁は西岸が切り立って、東岸がなだらかであり、環礁の高いところでも海抜10メートル程度である。中央部はラグーン(潟)となっており、中部ビサヤ地方では最も大きい合計4,482ヘクタールである。砂浜、岩礁、平地、海草藻場、珊瑚礁、マングローブの森、干潟、塩沼などの地形が見られる。オランゴ環礁の内の920ヘクタールは1992年に野生生物保護地域(Olango Island Wildlife Sanctuary)に指定されている。 オランゴ環礁はサンゴ礁が基となっている。岩石学的に2つに区分できる。一つは更新世から鮮新世(約500万年前から約1万年前)にできたCarcar岩層、もう一つは第四紀(その後現代まで)の層である。Carcar岩層はサンゴ藻が作った多孔質の石灰岩を基にしてできており、環礁の中央部を構成していて、ごくなだらかな擂り鉢状になっている。この地形は、この層が貝や藻類の死骸が石となって現在でも成長しつつあることを示している。第四紀の層は周辺部を構成しており、海流で集められた石灰質砂が堆積したものである。このため、このあたりの砂はきめが粗く、貝殻の破片が混じったものとなっている。
※この「島の地形」の解説は、「オランゴ環礁」の解説の一部です。
「島の地形」を含む「オランゴ環礁」の記事については、「オランゴ環礁」の概要を参照ください。
- 島の地形のページへのリンク