島の名称について
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/05/26 10:24 UTC 版)
「カイアック島 (アラスカ湾)」の記事における「島の名称について」の解説
この島の「カイアック」という現在使用されている名称は、1826年にロシア海軍に所属していたLt. Sarichefが、小型の船の1種であるカイアックという名称を島にも与えたものである。Lt. Sarichefは、この島の輪郭がイヌイットの使用する皮製のカヌーに似ていると思い、そこから「カイアック」という命名を行った。 しかし、過去にこの島には別な名称が付けられていたこともあった。例えば、ヴィトゥス・ベーリングはこの地を1741年に訪れた時に、この島そのものを「セイントイライアス(Saint Elias)」と命名したと信じられている。なお、この「セイントイライアス」という名称は、この島の岬の名称として現在まで残っている。(詳細は「セイントイライアス岬」の節を参照のこと。)この他、1778年5月12日にはジェームズ・クックがこの島を訪れているが、この時この島を「ケイの島(Kaye's Island)」と命名した。ジェームズ・クックの友人の1人に、イギリス人の教会関係者で科学者でもあったリチャード・ケイ(Richard Kaye)という人物がいた。ジェームズ・クックは、リチャード・ケイからもらった紙と小さな銀の塊を瓶の中に入れ、それをこの島に埋めて、リチャード・ケイの姓をこの島に付けたとされている。さらに、1779年7月16日頃にスペインの探検家であったIgnacio de Arteaga y Bazánが、この島を見た時にこの島を「カーメン島(Isla del Carmen、またはNuestra Senora del Carmen)」と命名したとされている。これは、7月16日がOur Lady of Mt. Carmen(または、Our Lady of Mt. Carmel)の祝日であることから、カーメン(Carmen)という名をこの島に付けたとされている。
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