山陰方言との対立項
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/01/26 00:57 UTC 版)
山陰方言との間には語彙や多くの文法要素において共通部分が多いが、断定助動詞の「だ/じゃ」、ワ行五段動詞連用形「促音便/ウ音便」など対立する要素がある。比較的スタンダードな西日本的文法を備える山陽に対し、山陰は他の西日本全てと対立する文法要素(断定「だ」、ワ行五段動詞促音便)があり、それらは東日本方言と共通する。石見弁は、山陽方言に含まれるが、断定の「だ」を用いるなど山陰方言の要素もある。広島県や岡山県の北部でも「だ」を用いる地域がある。また広島県北西部にワ行五段動詞連用形の促音便があり、中国地方内陸部は山陽方言と山陰方言の遷移地帯となっている。 また山陰には連母音「アウ→アー」の変化があり、これは全国でも山陰方言(東山陰方言、雲伯方言)のみに見られる現象であり、山陽方言には存在しない。
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