山田圭介_(俳優)とは? わかりやすく解説

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山田圭介 (俳優)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/12/02 09:32 UTC 版)

やまだ けいすけ
山田 圭介
生年月日 (1903-07-21) 1903年7月21日
没年月日 不詳年
出生地 日本
身長 165cm
ジャンル 俳優、元女形
活動期間 1918年 - 1976年
活動内容 新派剣劇劇映画現代劇時代劇特撮映画サイレント映画トーキー)、テレビ映画
主な作品
『母を尋ねて幾山河』
『殺人魔の接吻』
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山田 圭介(やまだ けいすけ[1][2]1903年明治36年〉7月21日 - 没年不詳)は、日本の俳優、元女形である[1][2][3][4]。戦前・戦中は剣劇の名座長として浅草公園劇場など各座で活躍し、戦後は映画テレビドラマの脇役俳優として多くの作品に出演した[2][3][4]

来歴・人物

1903年(明治36年)7月21日に生まれる[3][4]

1918年(大正7年)、新派第二成美団に入団して初舞台を踏み、以後関西各座に出演する[3][4]。1921年(大正10年)、招聘により日活向島撮影所に入所し、映画デビューを果たすが、同所での出演作品は不明である[3][4]。その後、1922年(大正11年)12月に同所を連袂退社した衣笠貞之助藤野秀夫東猛夫ら元幹部俳優が国活巣鴨撮影所に引き抜かれたと同時に、山田も同所へ移籍し、翌1923年(大正12年)2月22日に公開された村田実監督映画『父の罪』などに端役出演[3][4]。ところが、兼ねての国活の経営危機に伴い間も無く退社、山田は舞台に戻った[3][4]

1924年(大正13年)、自ら山田圭介一座(東京国民座)を組織し、現在の大阪府大阪市中央区にあった中座などに出演する[3][4]。1931年(昭和6年)以降は剣劇に転じ、現在の東京都台東区にあった浅草観音劇場、浅草公園劇場に出演した後、兵庫県神戸市兵庫区にあった神戸松竹座など地方各地を巡業[3][4][5][6]。籠寅興行部に所属していた酒井淳之助一座、女剣劇不二洋子一座をはじめ、尾上松之助、大河内俊雄、河上欣也ら各一座の座長と共演し、大いに活躍した[3][4][5][6]

第二次世界大戦終結後も地方巡業を続けていたが、1950年代からは東映東京撮影所を経て東宝の専属俳優となり、1957年(昭和32年)8月25日に公開された谷口千吉監督映画『最後の脱走』をはじめ、多くの作品に脇役・端役として出演[1][2]。特に特撮映画では、1958年(昭和33年)10月14日に公開された本多猪四郎監督映画『大怪獣バラン』をはじめ、ノンクレジット作品を含め大臣役や防衛隊幹部役などを多く演じた[1][2]。後年は東京俳優生活協同組合に所属していたが、1976年(昭和51年)7月29日に放映された日本教育テレビ(現在のテレビ朝日)系列のスペシャルドラマ『落日燃ゆ』に出演して以降の出演作品が見当たらず、晩年の消息は不明である[1][2][3][4]没年不詳

テレビドラマデータベース、東宝の映画資料データベースにおいて、山田圭介 (1985年生)との混同がみられる。

出演作品

国活巣鴨撮影所

全て製作は「国活巣鴨撮影所」、配給は「国活」、全てサイレント映画である。

東映東京撮影所

特筆以外、全て製作は「東映東京撮影所」、配給は「東映」である。

  • 懐かしのメロディー 二人は若い(1954年、津田不二夫監督)
  • 懐かしのメロディー あゝそれなのに(1954年、津田不二夫監督)
  • 懐かしのメロディー うちの女房にゃ髭がある(1954年、津田不二夫監督)
  • 母を尋ねて幾山河(1954年、小石栄一監督) - 役者・団九郎
  • 鼻の六兵衛(1956年、津田不二夫監督) - 有馬玄蕃頭

東宝

特筆以外、全て製作・配給は「東宝」である。

テレビドラマ

脚注

注釈

  1. ^ 東映教育映画部製作、東映配給。
  2. ^ a b c d e f g h i j ノンクレジット。
  3. ^ 新東宝製作・配給。
  4. ^ 日活製作・配給。
  5. ^ 欠番作品

出典

  1. ^ a b c d e f g ゴジラ大百科 1993, p. 130, 構成・文 岩田雅幸「決定保存版 怪獣映画の名優名鑑」
  2. ^ a b c d e f g h i j k l モスラ映画大全 2011, p. 153, 「脇役俳優辞典42」
  3. ^ a b c d e f g h i j k タレント名鑑 1962, pp. 91
  4. ^ a b c d e f g h i j k タレント名鑑 1963年版 1963, pp. 91
  5. ^ a b 民主文学 1985, pp. 198, 夜明けの時(第三回)
  6. ^ a b 民主文学 1986, pp. 189, 夜明けの時(第五回)
  7. ^ 東宝特撮映画大全集 2012, p. 33, 「『大怪獣バラン』作品解説/俳優名鑑」
  8. ^ 東宝特撮映画全史 1983, pp. 536–537, 「主要特撮作品配役リスト」
  9. ^ 東宝特撮映画大全集 2012, p. 71, 「『マタンゴ』作品解説/俳優名鑑」
  10. ^ モスラ対ゴジラ”. 東宝 WEB SITE. 東宝. 2022年3月12日閲覧。

参考文献

外部リンク




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