山梨青年師範学校とは? わかりやすく解説

山梨青年師範学校

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/01/02 14:45 UTC 版)

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山梨青年師範学校
(山梨青師)
創立 1944年
所在地 山梨県甲府市
初代校長 府瀬川熊司
廃止 1951年
後身校 山梨大学
同窓会 徽典会

山梨青年師範学校 (やまなしせいねんしはんがっこう) は、1944年昭和19年) に設立された青年師範学校である。

概要

  • 1921年大正10年)設立の山梨県実業補習学校教員養成所を起源とする。
  • 1944年、山梨県立青年学校教員養成所(1935年設立)の国への移管により山梨青年師範学校となった。
  • 第二次世界大戦後の学制改革により、新制山梨大学学芸学部(現・教育学部)の母体の一つとなった。

沿革

  • 1921年4月: 山梨県実業補習学校教員養成所を設置[1]
  • 1927年3月: 甲府市伊勢町(現・伊勢[2])の県立農林学校内に山梨県実業学校教員養成所を設置。
    • 修業年限1年。
  • 1933年西山梨郡相川村(現・甲府市武田)の山梨県師範学校校内に移転。
    • このころ 2年制となる。
  • 1935年4月: 山梨県立青年学校教員養成所と改称。
  • 1938年3月: 寮舎を設置。全寮制となる。
  • 1944年4月1日: 官立移管され山梨青年師範学校設置(本科3年制)。
  • 1945年7月: 甲府空襲で男子部校舎焼失。
  • 1945年9月: 授業再開。男子部は師範学校附属国民学校の焼残り校舎を使用。
  • 1947年6月: 甲府市古府中町(現・北新)の旧陸軍六三部隊兵舎跡に移転。
    • 男子部・女子部校地を統合。
  • 1949年5月31日: 新制山梨大学発足。
    • 山梨師範学校と共に学芸学部の母体として包括された。
  • 1951年3月: 旧制山梨青年師範学校、廃止。

歴代校長

山梨県実業学校教員養成所・山梨県立青年学校教員養成所
  • 所長: 佐藤陽太郎 (1927年 - 1932年)
  • 所長: 太田章一 (1932年 - 1939年)
    • 以降、師範学校校長と兼務。
  • 所長: 真野常雄 (1939年 - 1943年)
官立山梨青年師範学校
  • (兼)校長: 府瀬川熊司 (1944年 - 1945年11月24日[3]
  • (兼)校長: 杉山隆二 (1945年11月24日[3] - 1950年)
    • 新制山梨大学学芸学部 初代学部長

校地の変遷と継承

山梨青年師範学校の男子部は甲府市古府中町(現・武田4丁目)の山梨師範学校男子部に、女子部は東山梨郡加納岩村(現・山梨市上神内川)の山梨師範学校女子部に併設されて発足した。1945年7月の空襲で男子部校舎を焼失し、同年9月の授業再開時には師範学校附属国民学校の一部を使用した。1947年6月、師範学校男子部が仮校舎 (旧陸軍六三部隊兵舎跡) から元の校地に復帰するのと入れ替わりに、旧陸軍六三部隊兵舎跡に移転した。このとき、女子部も加納岩校地から男子部校地に統合された (六三部隊兵舎跡には、ほかに旧制山梨県立高等学校も存在した)。現在、六三部隊兵舎跡一帯(甲府市北新)には、山梨大学教育学部附属小学校・中学校などが建てられている。

著名な出身者

脚注

  1. ^ 『山梨大学学芸学部沿革史』 では詳細が記されていない。
  2. ^ 広報こうふ 2006年4月号とびだせ! 市民レポーター(PDF) 参照。伊勢団地(伊勢3丁目)が農林学校の跡地。
  3. ^ a b 『官報』第5664号、昭和20年11月28日。

参考書籍

  • 学芸学部沿革史編集委員会(編) 『山梨大学学芸学部沿革史』 山梨大学学芸学部、1964年

関連項目

外部リンク





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