尾道諸品銀行部
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「藝備銀行 (1920-45年)」の記事における「尾道諸品銀行部」の解説
尾道諸品(株)(おのみちしょひん)の源流は江戸時代末期の天保8年(1837年)、広島藩と尾道商人の合資によって尾道に設立された「諸品会所」に遡る。商品担保による貸付を主な業務としており、明治になって商人により運営される「諸品商社」となり、1875年(明治8年)には天野嘉四郎・橋本吉兵衛・島居儀右衛門など尾道の有力商人5名で運営される「尾道諸品合資会社」となった。1898年3月15日には株式会社に改組して尾道諸品(株)が設立され、倉庫業のみならず銀行業を兼業する認可を得て同年4月1日には引き続き尾道に本店におく銀行部を開業している。設立時の資本金は200,000円、払い込み金は50,000円であった。しかし大正の戦後恐慌期になると倉庫業と金融機関の兼業経営は今後困難になるとの判断から、銀行部の営業を関係の深かった藝備銀行に譲渡することになり、1925年6月16日に営業権を譲渡して同年9月11日に買収を届け出た。尾道諸品はその後も「倉庫部」専業として営業を続け、1962年に尾道諸品倉庫(株)に商号変更し、現在に至っている。
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